咽喉頭異常感症の症状や原因・治療方法を詳しく解説!喉の違和感には要注意

のどのイガイガや、のどがつかえた感じが長引いていませんか。その症状はもしかすると、咽喉頭異常感症かもしれません。

この記事では、咽喉頭異常感症症状原因治療方法についてくわしく解説します。

目次

咽喉頭異常感症の主な症状は喉の違和感

咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)とは、のどに異物があるような違和感を覚える病気です。咽喉頭異常感症の主な症状は以下の通りです。

● のどに何か引っかかる感じがする

● のどに違和感がある

● のどがイガイガ、ザラザラする

● 食べ物や飲み物が飲み込みにくい

症状の強さやタイミングには個人差があり、飲食時や時間帯、ストレスなど特定の状況で発現したり悪化したりする場合があります。

短期間で症状が緩和することもある

咽喉頭異常感症は、咽喉頭そのものに異常がないことが多く、数時間から数日の短期間で緩和することが多いです。症状が長引く場合は、重大な病気が隠れていることもあるため、病院で検査することをおすすめします。

咽喉頭異常感症のうち、器質的異常がないものを「真性咽喉頭異常感症」、器質的異常があるものを「症候性咽喉頭異常感症」と呼びます。

咽喉頭異常感症の主な原因はストレス

咽喉頭異常感症はストレスによって引き起こされることが多く、器質的異常がない方が多いです。くわしい理由はわかっていませんが、ストレスにより自律神経のバランスが崩れのどの筋肉が過剰に収縮することで、違和感を覚えると考えられています。

咽喉頭異常感症になりやすい方の特徴は以下の通りです。

● ホルモンバランスが乱れやすい女性

● ストレスをためやすい方

● 心配性で真面目な方

● 責任感が強い方

不安感や緊張感がつづき、疲れがたまると起こりやすい疾患とされています。咽喉頭異常感症の改善には、自分のストレスの原因を見つけることが大切です。

慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などが原因のことも

原因の多くがストレスである一方で、別の病気が原因で発症することもあります。慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎など、咽喉頭に近い場所に問題がある場合が多いです。

咽喉頭異常感症の原因疾患には以下のような病気があります。

● 慢性副鼻腔炎

● アレルギー性鼻炎

● 逆流性食道炎

● 咽頭炎・喉頭炎

● 喘息

癌など重大な病気が原因の可能性も

食道がんや咽頭がんなどの「悪性腫瘍」「甲状腺腫瘍」などの重大な病気が咽喉頭異常感症の原因になっている場合があります。病気の発見と治療開始の遅れが命の危険につながる可能性があるため、精密検査による確認が重要です。体重減少や異常発汗など、のど以外にも気になる体調変化がある場合は、早めに受診してください。

咽喉頭異常感症の治療方法

咽喉頭異常感症の治療は、症状を引き起こしている原因疾患を明らかにし、その原因に合わせて内服治療や外科治療をおこないます。器質的な異常がなくストレスが原因だと考えられる場合は、漢方薬がよく効く場合もあります。症状が軽い場合は市販薬で様子をみるのも選択肢のひとつです。

別の疾患が原因だとその治療を優先

検査で鼻炎や悪性腫瘍など別の疾患が原因だと判断した場合は、その病気の治療を優先します。原因疾患が治れば、咽喉頭異常感症の症状も改善していきます。

内服治療

咽喉頭異常感症の原因に合わせて、さまざまな内服治療をおこないます。慢性的な鼻やのどの感染症やアレルギーが原因の場合は、抗菌薬や抗アレルギー薬などを1か月程度継続して服用します。その他、逆流性食道炎が原因なら胃薬悪性腫瘍が疑われる場合は抗がん剤などが必要です。

ストレスなど精神面が影響している場合は、抗うつ薬や安定剤などを使う場合があります。

「半夏厚朴湯」などの漢方薬

検査で異常がみつからず、ストレスが原因だと判断した場合は漢方薬を使用することがあります。東洋医学では、のどの違和感は梅核気(ばいかくき)と呼ばれ、気の巡りが悪くなって引き起こされていると考えられているのです。梅核気には、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)や柴朴湯(さいぼくとう)など気の巡りを改善する漢方薬が有効です。

症状が軽いときは市販薬

症状が軽いときは、市販薬の使用も選択肢になります。のどの炎症を抑える効果が期待できるうがい薬やトローチ剤、のどスプレーなどを試してみましょう。

半夏厚朴湯や柴朴湯などの漢方薬も市販されていますが、漢方薬は自分の体質に合っていないと効果を感じにくいため、初めは医師の診察を受けて処方してもらうことをおすすめします。

咽喉頭異常感症の検査は内視鏡検査

のどの器質的異常を確認するためには、内視鏡検査(喉頭ファイバー)が必要です。医師が目視や触診で確認できる範囲は限られています。内視鏡検査をすることで鼻、咽喉頭、食道を詳細に観察することが可能です。耳鼻咽喉科では胃の中までは検査できないため、必要に応じて消化器内科とも連携して検査をおこないます。

症状に合わせた精密検査・診断

必要に応じて精密検査をおこない、腫瘍や甲状腺疾患などの異常がないか調べます。触診で頸部の腫れやしこりがないかをチェックしたり、エックス線検査やCT検査、MRI検査、頸部超音波検査などの画像検査をしたりする場合があります。重大な病気を見逃さないためには、症状にあわせた精密検査が重要です。

咽喉頭異常感症かと疑ったら耳鼻咽頭科を受診しよう

咽喉頭異常感症は、ストレスによる自律神経の乱れが原因であることが多いです。しかし、悪性腫瘍などの重大な病気が隠れていることがあるため、長引く場合は精密な検査が必要です。のどのイガイガ感やのどのつっかえ感でお悩みの方は、専門医である耳鼻咽頭科に相談しましょう。

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この記事の監修者

山中 弘明のアバター 山中 弘明 よし耳鼻咽喉科 院長

【経歴】
・東京医科大学医学部 卒業
・東京医科大学八王子医療センター 初期研修修了
・日本大学板橋病院 勤務
・日本大学病院 勤務
・都立広尾病院 勤務
・よし耳鼻咽喉科 承継

【資格】
・日本耳鼻咽喉科学会専門医
・身体障害者福祉法 第15条 指定医
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医

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