急性扁桃炎
のど・口の病気
いわゆる扁桃炎です。のどの両脇にある扁桃腺(口蓋扁桃)に細菌やウイルスによって炎症を起こした状態です。のど風邪をこじらせて起こることが多いです。扁桃腺が赤く腫れ、膿が表面をおおっていることがあります。
疲労、ストレス、不規則な生活、喫煙習慣があると起こりやすくなります。
原因
扁桃腺は免疫に関わるリンパ組織であり、本来、外から入ってくるばい菌から体を守る役割があります。風邪、疲労、ストレスなどをきっかけに、ウイルスや細菌が感染して起こります。
症状
のどの痛み
発熱(しばしば高熱)
飲み込む時に強い痛みがある(嚥下時痛)
食事やつばを飲み込めない
体がだるい(倦怠感)
治療
抗菌薬、鎮痛剤などを内服し、安静にすることも大事な治療のポイントです。内服でよくならない方や、症状が強い方は点滴で抗菌薬を投与します。急性扁桃炎がこじれると、扁桃腺の周囲に炎症が広がったり(扁桃周囲炎)、そこに膿ができたり(扁桃周囲膿瘍)することがあります。その場合は、針で刺して膿を抜いたり、切って膿を出したりします。のどの痛みが強くご飯が食べられない、水がのめない、のどの奥の腫れ(喉頭浮腫)が強い場合は入院での治療が必要になります。
急性扁桃炎を度々繰り返す(習慣性扁桃炎)場合は、扁桃腺を摘出することがあります。