江東区東大島の耳鼻科 小児耳鼻咽喉科 花粉症

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耳や鼻のお悩み解決コラム

【口は閉じているのに】鼻いびきをかく原因や対策・治療方法を解説

鼻の病気

口は閉じていても鼻でいびきをかくことがある?

口を閉じて寝ているはずなのに、なぜかいびきをかいている人がいます。その理由は、喉ではなく鼻でいびきをかいているからです。

いびきは空気の通り道が狭くなることでおこりますが、狭くなる場所によって「喉いびき」と「鼻いびき」の2種類に分けられます。実は鼻いびきは、大人だけでなく子供でも起こっている場合があるのです。

この記事では、鼻いびきをかく原因と対策、治療方法について解説していきます。鼻いびきと喉いびきの違いを詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。

口は閉じているが鼻いびきをかく原因

鼻いびきは、鼻炎や乾燥などさまざまな要因で鼻の通りが悪化し、鼻の粘膜が振動して音が鳴ることが原因です。

鼻の通りが悪化していることが原因なので、口を閉じていてもいびきをかいてしまいます。鼻いびきの主な原因は以下の通りです。

  • 鼻の病気によって空気の通り道が狭くなる
  • アルコール摂取によって鼻腔が狭くなる
  • 鼻出血の影響で鼻が塞がる

このような原因で鼻腔内が狭くなると、鼻いびきをかきやすくなります。

鼻づまりにより気道が狭くなる

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの病気で鼻の中に炎症が起きると、粘膜が腫れて鼻腔内が狭くなり、鼻いびきをかくようになります。

そのほかにも鼻茸症(※1)や鼻中隔湾曲症(※2)、肥厚性鼻炎(※3)などの病気が原因で物理的に鼻の通りが悪く、慢性的に鼻がつまっている人も鼻いびきをかきやすいです。

鼻づまりの原因である病気を治療することで、鼻いびきを改善できる可能性があります。

※1 鼻茸症・・・鼻の粘膜にキノコ状のポリープができている病気
※2 鼻中隔湾曲症・・・鼻の穴を分けている真ん中の仕切りが曲がっている病気
※3 肥厚性鼻炎・・・鼻炎などで慢性的に炎症が起こり、鼻の粘膜が厚くなっている病気

アルコール摂取により鼻腔が狭くなる

アルコールには血管拡張作用があり、アルコールを摂取すると鼻の粘膜が腫れて鼻腔が狭くなるため、鼻いびきを引き起こします。

さらに、アルコール摂取による筋弛緩作用で喉や舌回りの筋肉がゆるみ、舌が喉に落ちて気道が狭くなるため、喉いびきにもつながります。いびきを改善するためには、過度のアルコール摂取は控えましょう。

乾燥により鼻出血が起こり鼻腔を塞ぐ

乾燥した環境で過ごしていると、ドライノーズ(鼻の粘膜が乾燥した状態)になってしまいます。ドライノーズが続くと、血管が傷つきやすくなって鼻血が出やすくなります。

その結果鼻血やかさぶたが鼻の中を塞いでしまい、鼻いびきをかきやすくなってしまうのです。オフィスなど空調設備が整った環境では湿度が低い可能性もありますので、マスクなどで保湿することが大切です。

少しの刺激でも鼻血が出てしまう人は、耳鼻咽喉科へ受診して止血措置をしてもらいましょう。

鼻いびきを防ぐための対策

鼻いびきは、自分自身で対策することで減らすことができます。なかなか通院できないからとあきらめるまえに、ご自身で可能な対策をおこなってみましょう。

具体的には、以下の方法があります。

  • ナステントを使用する
  • 生活習慣を見直す
  • 乾燥対策をおこなう

ひとつずつ詳しく説明していきます。

ナステントの装着

ナステントとは柔らかいシリコン製のチューブで、いびきの軽減や防止や睡眠時無呼吸症候群の治療に使われる一般医療機器のことです。

チューブを鼻から喉まで通して空気の通り道を確保することで、鼻いびきの改善効果が期待できます。ナステントについて詳細を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

>>【いびき防止に】ナステントの効果や特徴・おすすめできる人まで解説!痛いと感じる人は意外と少ない?

生活習慣を見直す

鼻いびきを防ぐ対策として、生活習慣の見直しは重要です。アルコール摂取による鼻づまりはもちろんですが、喫煙によるタバコの煙も、鼻粘膜を刺激し鼻の中を乾燥させる原因につながります。

また、肥満傾向は喉いびきだけでなく鼻いびきの原因にもなります。過度な飲酒や喫煙は控えて、肥満傾向のある人はダイエットに取り組むとよいでしょう。

乾燥しない寝室にする

寝室の乾燥を防ぐことで、ドライノーズによる鼻出血や炎症を予防することが期待できます。特に乾燥しやすい冬場の時期は、加湿器などを利用して湿度を保って鼻の乾燥を防ぎましょう。

加湿器が用意できない場合は、濡れたタオルを干すだけでも乾燥対策に効果的です。マスクをつけながら寝ることに抵抗感がなければ、寝る時にマスクをつけるのもドライノーズ対策におすすめです。

鼻いびきを治すための治療方法

鼻いびきを防ぐための対策をおこなっても改善が見られない場合は、専門医の診察を受けて治療することをおすすめします。薬を飲む方法だけでなく、CPAP治療手術などの外科的治療が必要な場合もあります。

CPAP治療

CPAP治療とは、呼吸を助ける専用マスクを装着することで寝ている時の呼吸を助けてくれる治療方法です。

専用マスクをつけて、鼻から機械的に空気を送り込んで気道を確保するため、睡眠時の無呼吸やいびきを防止してくれます。中等から重度の睡眠時無呼吸症候群に対して、保険を適用して治療をおこなうことができます。

薬や鼻うがいなどの保存的療法

鼻いびきの原因のひとつに鼻づまりがあります。内服薬や点鼻薬、鼻うがいなどで鼻づまりを治療すれば、鼻いびきの改善効果も期待できます。

ただし、これらの方法は症状の緩和や改善を目的とした保存的療法です。鼻茸症や鼻中隔湾曲症、肥厚性鼻炎などが原因で症状がひどい場合は、手術などの外科的治療をおこなう場合があります。

慢性的に薬や鼻うがいをおこなう必要がある人は、一度専門医に相談してみましょう。

【注意】子供や赤ちゃんが口を閉じている状態でいびきをしている

子供や赤ちゃんも寝ている時にいびきをかくことがあります。心配しなくても大丈夫ないびきもありますが、長引く時は睡眠時無呼吸症候群の症状かもしれないので注意が必要です。

睡眠時無呼吸症候群は大人の病気と考えている人も多いですが、子供でもなる可能性があります。知らないまま放置していると、歯並びが悪くなったり成長に影響が出てしまったりする可能性があります。

小児睡眠時無呼吸症候群の原因

小児睡眠時無呼吸症候群の原因の多くは、喉にある扁桃組織の肥大です。扁桃組織は6歳くらいまではだれでも大きくなります。

しかし、空気の通り道を塞ぐほど大きくなってしまう人の場合だと、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因になってしまいます。

そのほかにも、花粉症などのアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの影響で、鼻水や鼻づまりが長引いてしまうことも主な原因のひとつです。

近年では肥満傾向の子供も増えており、大人と同様に肥満の影響で気道が狭くなっている場合があります。

小児睡眠時無呼吸症候群の症状

小児睡眠時無呼吸症候群の症状は、寝ている時だけでなく起きている時の体調変化にも注意が必要です。症状が長引いてしまうと、心身の発達に影響が出てしまう可能性があります。

寝ている時に、以下の症状を繰り返していないか確認してください。

  • 大きないびきを繰り返す
  • 夜に何度も起きる
  • 呼吸が数秒止まっている
  • 咳こむ
  • 寝汗
  • 夜尿

日中に以下のような症状が出ている場合は、睡眠時無呼吸症候群が関係しているかもしれません。

  • 慢性的な鼻づまり
  • 寝起きが悪い
  • 起床時の頭痛
  • 普段から口呼吸
  • 集中力低下
  • 機嫌がいつも悪い

睡眠時無呼吸症候群とは関係なさそうな症状も多いため、見落とさないように注意深くお子さんを見てあげてください。

小児睡眠時無呼吸症候群の治療

アレルギー性鼻炎などの原因疾患がある場合は、内服薬や点鼻薬など薬物治療で様子をみます。重症の場合は、大人と同様にCPAP療法もおこなうことも可能です。

長期的な影響を考えて、積極的に手術を選択する場合もあります。手術には、気道の通りを確保するためにアデノイド切除術や、口蓋扁桃摘出術などがあり、2歳以上からおこなうことが可能です。

口を閉じていてもいびきをかく場合は鼻の症状が原因かも

いびきは睡眠の質の低下につながりますし、旅行などで家族や友人と一緒に寝る時に気を使ってしまいます。口を閉じていてもいびきをかいている場合は、鼻に原因があるかもしれません。

鼻いびきの原因を見つけ出し、正しく対処して治療することが大切です。鼻や喉の専門である耳鼻咽喉科へ相談して頂くか、総合診療科や「いびき外来」など特別な診療科を設けている病院へ一度ご相談してください。

睡眠時無呼吸症候群について詳細を知りたい方は下記の記事をご覧ください。

>>【死に至る可能性アリ】睡眠時無呼吸症候群の症状や治療・検査方法を解説!いびきの根本解決へ

記事を読んで不明点や個人的な質問があれば、江東区 東大島駅徒歩1分 よし耳鼻咽喉科までお気軽にご連絡ください。

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