【いびき防止に】ナステントの効果や特徴・おすすめできる人まで解説!痛いと感じる人は意外と少ない?

いびきの激しさを気にして病院で検査したのに、「異常なし」と言われてしまい悩んだことはありませんか?

現在はさまざまな治療方法が出ており、いびき治療の選択肢の1つとして「ナステント」があります。この記事ではナステントの効果や特徴、どんな人におすすめなのかを詳しく解説します。

目次

睡眠時無呼吸症候群の新しい対処方法のナステントとは

ナステントとは、鼻から挿入するシリコン製のチューブのことで、気道の閉塞を防ぎ睡眠時無呼吸症候群の改善やいびき防止に使われる医療機器です。

睡眠時無呼吸症候群の治療に対して、CPAP治療やマウスピース治療が続けられなかった人への新たな選択肢として注目されています。

睡眠時無呼吸症候群を治療せずに放置していると、いびき音がうるさいだけでなく生命に関わる可能性もあります。

睡眠時無呼吸症候群についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。

>>【死に至る可能性アリ】睡眠時無呼吸症候群の症状や治療・検査方法を解説!いびきの根本解決へ

ナステントがいびきに効果的な理由

ナステントは鼻から口蓋垂(こうがいすい※1)までチューブを通すことで空気の通り道を確保し、いびきの軽減や防止効果が期待できます。

いびきは空気の通り道である上気道がせまくなり、そのせまい気道を通る時に周辺の粘膜を振動させるため。音が鳴るのです。

加齢や元々の顔の骨格などが原因で軟口蓋(なんこうがい※2)が落ち込んだり、肥満が原因で上気道が狭くなったりするといびきをかきやすくなります。

ナステントを使うことで上気道と軟口蓋の間に隙間を作ることができるため、空気の通り道を作ることでいびきに効果があるのです。

※1 口蓋垂・・口蓋の奥の中央に垂れ下がった軟らかい突起。のどちんこ。

※2 軟口蓋・・口の天井の骨が無く軟らかい部分。口から食べた物が鼻に入らないように         防ぐ役割をもっている組織のこと。

ナステントの5つの特徴

ナステントは一般医療機器に分類されており、製造するためには公的機関の許可が必要です。安心安全に開発されているのはもちろんですが、以下に示すような5つの特徴があります。

  • 徹底的に鼻腔を研究された構造
  • 24種類もの豊富なバリエーション
  • 電子滅菌法による滅菌
  • どこでも使える大きさ
  • 痛みを感じる人は少ない

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

徹底的に鼻腔を研究された構造

鼻の中の形状を徹底的に研究した結果、ナステントのチューブは挿入しやすいようにまっすぐではなく湾曲した形になっています。さらに柔らかいシリコーンゴム素材を使用し、鼻の中を傷つけないように先端は丸みを持たせた構造です。

先端には潤滑剤(80%以上が水分であるハイドロジェル)が塗ってあり、スムーズに挿入することができます。

24種類ものバリエーション

鼻の穴から口蓋垂までの長さや広さは人それぞれです。ご自身に合ったナステントを選べるように、長さは5㎜刻みで6種類(120㎜〜145㎜)、固さは2種類あり左右の鼻の区別もあります。

合計24種類のバリエーションがあるため、最適なナステントを選ぶことが可能です。

電子線滅菌法にて滅菌

ナステントは1回使い切りのディスポーザブル製品で、1本1本電子滅菌法で滅菌されており清潔に保たれています。鼻の奥にいれる製品ですが、安心して利用することができます。

どこでも使える大きさ

ナステントは1本あたり約7gで、ケースに入った状態でも手のひらに収まるサイズです。装着時もほとんど目立ちません。

旅行先のホテルや移動中の新幹線・飛行機の中など、どこでも持ち運んで使用することが可能な大きさです。

痛みを感じる人は少ない

鼻の中にチューブをいれる行為は、痛みが出ないかどうか不安に感じる人もいるかと思います。ナステント株式会社が190名以上の人へ使用感を聞いたアンケートの結果、痛みを感じた方は全体の20%でした。

痛みを感じた人の中には、鼻炎で鼻の粘膜が腫れていたり、元々鼻の中が狭かったりする人が多いようです。鼻の構造を理解して何度か使用していれば、痛みを感じることはより少なくなると思います。

ナステントをおすすめする人

ナステントは以下のような方々におすすめします。

  • CPAP治療を苦痛と感じる人
  • CPAP治療ができない人
  • 睡眠時無呼吸症候群の治療が保険適用されない人

ひとつずつ詳しく解説していきます。

CPAP治療が苦痛・つらい人

CPAP治療をしていて以下のような苦痛を感じている方は、ナステントをおすすめします。

  • マスクがわずらわしい
  • 鼻から空気が自動で入ってくることに対する不快感
  • 機械のメンテナンスが面倒くさい
  • 睡眠時に機械音が気になる
  • 旅行や出張時に持ち運ぶのが大変

CPAPとは違い、ナステントは使い切りのためメンテナンスの手間がなく機械音もなりません。

そもそもCPAP治療ができない人

そもそもCPAP治療をおこなうことができない人にもナステントはおすすめです。CPAP治療をおこなうためには電源設備が必要です。

長距離トラックのドライバーなど、電力供給が難しい場所で睡眠をとる機会が多い人はCPAP治療ができません。出張や旅行などで長時間飛行機に乗る機会が多い人も、CPAP治療は難しいかもしれません。

睡眠時無呼吸症候群の治療が保険適用外に分類される人

CPAP治療を保険適用で使用するためには、重度の睡眠時無呼吸症候群と診断される必要があります。睡眠時無呼吸症候群の重症度は、AHI(睡眠1時間あたりの無呼吸および低呼吸の合計回数)で判断します。

以下の条件に当てはまる方は保険適用でCPAP治療をおこなうことが可能です。

  • 自宅でおこなう簡易検査でAHI≧40
  • 入院しておこなう精密検査でAHI≧20

保険を使わず自費でCPAP治療を受けたり、ご自身でCPAP装置を購入しておこなったりすることも可能ですが、かなりの金額がかかります。

CPAP治療が保険適用されなかった人には、より安価なナステントをまずは試してみるのがよいと思います。

ナステントがおすすめできない人

ナステントの特徴やおすすめする人を紹介してきましたが、反対にナステントをおすすめできない人もいます。以下に当てはまる方はナステントをおすすめできません。

  • 鼻に物が入る違和感に慣れない人
  • 鼻に疾患がある人
  • 定期的に通院することが難しい人

1つずつ詳しく解説していきます。

鼻に物が入る違和感が耐えられない人

ナステントは鼻の中に直接チューブを入れる必要がありますので、鼻に物が入る違和感に耐えられない方はおすすめできません。

ただし、最初は挿入時に痛みや違和感を覚えていても、3日から1週間程度で慣れる方が多いというアンケート結果もあります。1週間以上使用しても鼻やのどの違和感が続いてしまうようならナステントは合わないかもしれません。

鼻に疾患がある人

ナステントはのどや鼻に疾患がある人には使えない可能性があります。ナステントは鼻腔がせまかったり、鼻血が出やすかったりする人にはおすすめできません。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの疾患を持っている人や、鼻中隔湾曲症などで鼻腔が極端にせまい人は、ナステントを使用する前にそちらの治療をおこなう必要があります

定期的に病院に通うことが難しい人

継続して通院することが難しい方にはナステントはおすすめできません。ナステント本体はネットなどで購入することができます。

しかし、ご使用中のナステントがご自身の鼻に合っているか睡眠時無呼吸症候群が悪化してないか確認するために、定期的な医師の診断が必要です。ナステントを使用している方は定期的に病院へ通いましょう。

現在はオンライン診療をおこなうことが可能なクリニックが増えています。定期的な通院が難しい方は、かかりつけのクリニックへ一度相談してみてください。

ナステントの使い方【4ステップ】

ナステントの使い方を具体的に説明します。

ナステントの使用方法は以下の4ステップです。

  1. パッケージに記載されている通り、1番→2番の順番で開封してください
  2. ノーズクリッパー部分を持ち上げて、ナステントを取り出してください(チューブの先端は潤滑剤がついていますので触らないようにしてください)
  3. 顔をまっすぐかやや下向きにして、最初の3㎝程度は下から上に挿入し、その後顔に対して垂直にゆっくり入れてください
  4. チューブが全部入ったら、ノーズクリッパーで鼻柱を挟んで外れないように確実に取り付けてください

ナステントの先端がのどから少し見えて、問題なく装着できたことが確認できましたら完了です。そのままおやすみいただき、翌朝起きたらゆっくりとりはずして、家庭ごみとして廃棄していただければ大丈夫です。

ナステントを使用するための費用(保険適用外)

ナステントは保険適用外の医療機器のため、治療にかかる費用は自己負担になります。

ナステントを使用する場合、処方指示書を発行できる病院へ受診して、ナステントを使用できるかどうかの確認実際に使ってみて使用感を確認します。

問題なければ処方指示書を発行してもらい、ナステント販売施設にて購入してください。これらの診察にかかる費用と、ナステント本体を購入する費用(7個入り1箱3000〜4000円程度)がかかります。

いびき防止・軽減のためにナステントを活用しよう!

ナステントは睡眠時無呼吸症候群の治療やいびきの防止・軽減に効果が期待できる医療機器です。CPAP治療が保険適用外の軽度から中等度の睡眠時無呼吸症候群の人にも使うことができます。

いびきを防止して快適な睡眠をとるための方法の1つとして、ナステントを検討してみましょう。ナステントが使えない人もいますので、専門の耳鼻咽喉科へご相談ください。

記事を読んで不明点や個人的な質問があれば、江東区 東大島駅徒歩1分 よし耳鼻咽喉科までお気軽にご連絡ください。

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この記事の監修者

山中 弘明のアバター 山中 弘明 よし耳鼻咽喉科 院長

【経歴】
・東京医科大学医学部 卒業
・東京医科大学八王子医療センター 初期研修修了
・日本大学板橋病院 勤務
・日本大学病院 勤務
・都立広尾病院 勤務
・よし耳鼻咽喉科 承継

【資格】
・日本耳鼻咽喉科学会専門医
・身体障害者福祉法 第15条 指定医
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医

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