コロナ後も治らない頭痛はコロナ後遺症かも？その特徴や原因、対処法について詳しく解説

コロナウイルス感染症から回復したあとも、頭痛に悩まされてしまう方がいます。その症状はコロナ後遺症が原因かもしれません。この記事では、コロナ後遺症による頭痛の特徴や原因、対処法について詳しく解説します。

【症状別】コロナ後遺症の頭痛には3つのタイプがある

コロナ後遺症による頭痛は、痛みの出る部位や強さなど人によってさまざまです。元々頭痛を起こしやすい方の症状が悪化する場合や、今まで頭痛をほとんど起こさなかった方に新たに出現してしまう場合もあります。

コロナ感染症による頭痛は大きく以下の3つのタイプに分けられます。

• 偏頭痛類似型・・頭の片側にズキズキと脈打つような痛みが起こり、吐き気や嘔吐を伴う場合があります。
• 緊張型・・頭の両側で起こり、ゴムバンドで締め付けたような痛みを感じます。
• 持続性連日性・・突然頭痛症状が発症して、3ヶ月以上ほぼ毎日症状がでます。

コロナ後遺症の頭痛と偏頭痛の見分け方

コロナ後遺症の頭痛と偏頭痛では症状のあらわれ方と痛みの部位が違います。コロナ後遺症の頭痛は頭の両側または前側でおこり、突然強烈な痛みに襲われます。人によっては数週間から数か月にわたって症状が続く場合もあるのです。

偏頭痛による痛みは頭の片側にだけあらわれる場合が多く、痛み方もズキズキとして脈を打つような痛みです。偏頭痛は吐き気を伴うことも多く、音や光、においなどに反応して症状が悪化することも見分け方のポイントのひとつです。

コロナ後遺症の頭痛が続く原因は免疫反応

明確な原因はまだ分かっていませんが、コロナ後遺症による頭痛の原因は免疫反応が関係している可能性があります。海外の研究では、コロナウイルスに感染すると軽症者でも脳の血管に炎症がおきることが分かっています。ウイルス検査で陰性という結果が出ていても、体内に潜伏して、持続的に炎症を起こしている可能性も研究の結果からわかりはじめているのです。

感染後も身体の免疫細胞がウイルスと戦い続けているため、コロナ後遺症による頭痛が長引くのかもしれません。

頭痛の原因はコロナ以外の可能性もある

コロナ後遺症とは関係なく、約4人に1人が週に1回以上頭痛で悩んでいるというデータがあります。コロナ後遺症ではなく、別の原因で頭痛が起こっている可能性も考えられます。

頭痛が起こる原因は以下のようにさまざまです。

• ストレスや疲れ
• 寝不足
• 眼精疲労
• 脱水状態
• 肩こりなどの筋緊張
• 人ごみや騒音環境

糖尿病や高血圧など生活習慣病によって血流が悪くなった結果、頭痛を引き起こしている場合もあります。

新型コロナ罹患後の頭痛症状の対処法・治療法

コロナ後遺症の頭痛に対する治療方法はまだ確立されておらず、鎮痛剤などの対症療法が基本となります。感染後の環境変化に伴う心理的なストレスも頭痛を起こしやすくなりますので、無理のない生活を送ることも重要です。

鎮痛剤・薬の服用

一般的にはアセトアミノフェン製剤（カロナール）や非ステロイド性抗炎症薬（ロキソニン）などの鎮痛剤を使用します。ただし、鎮痛剤を連用すると胃腸や腎臓、肝臓などの内臓組織に負担がかかってしまいます。コロナ後遺症の頭痛には鎮痛剤が効きにくいという報告もありますので、市販薬の安易な連用は避けてください。

安静にする

コロナ後遺症による頭痛の原因は、免疫反応による影響の可能性が高いです。身体がウイルスと戦うのを助けるためには、安静にして体力を温存することが重要になります。頭痛を我慢して働き続けるのではなく、つらいときはきちんと休んでください。

水分を多めに摂る

脱水症状でも頭痛をおこすことがあるため、意識して水分を多めに摂るようにしてください。脱水症状がおこると血液循環が悪くなり、脳に栄養が十分届かなくなるため頭痛がおきるのです。一度に大量の水分を摂取しても吸収されず排泄されてしまうので、水分はこまめにとり、日頃から水分不足にならないよう注意しましょう。

生活療法

頭痛を起こしやすい生活習慣を改善することも重要です。自宅療養中にスマホを見続けたり、不規則な生活リズムを続けたりしないように注意してください。

マスクの付けすぎや、サイズの合わないマスクを使うことでも頭痛を引き起こしやすくなります。自分の顔に合ったマスクを着用し、屋外など感染の心配が少ない場所ではマスクを外すなど対策をおこなってください。

コロナ罹患後に頭痛が続く場合は病院を受診しよう

コロナ後遺症の頭痛は、長期にわたって症状が出る場合があります。自己判断で鎮痛剤を継続すると頭痛が悪化してしまったり、内臓に負担がかかったりする可能性があります。コロナ後遺症以外に別の原因が隠れている可能性もありますので、コロナ罹患後に頭痛が続く場合は、お近くの専門医を受診しましょう。

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