外耳炎とはどんな病気?主な症状や原因・外耳道湿疹についても解説

目次

外耳炎とはこんな病気

外耳炎は、外耳の皮膚に炎症が起こり、腫れや赤みが生じる病気です。気温や湿度が高い夏によく見られます。通常、外耳炎は黄色ブドウ球菌などの細菌が原因で発症しますが、真菌(カビ)によっても引き起こされることもあります。

そもそも外耳とは

外耳とは、耳の穴の入口から鼓膜までの皮膚で覆われた部分を指します(耳の穴よりも外側は「耳介」と呼ばれます)。外部環境と連続している構造のため、さまざまな刺激に対して非常に敏感です。


外耳の長さは約3cmで、穴の入り口に近い1/3は軟骨で、奥の2/3は骨で囲まれています。表面は薄い皮膚で覆われ、その皮膚には線毛と呼ばれる細かい毛が生えています。線毛は耳あかやホコリを自然に排出し、清潔な状態を保つ機能を果たしています。

外耳炎の主な症状

外耳炎は、感染や炎症が原因で発症し、耳の痛みやかゆみなどの症状が現れます。症状は初期から進行するにつれ、さまざまなものがあります。

初期症状は?

初期症状では、耳を触ると痛みやかゆみを感じたり、耳だれ(耳漏)がわずかに見られたりすることがあります。症状が進行すると、触らなくても強い痛みが生じ、それに伴い頭痛が起こることがあります。また、耳の中が腫れたり、耳のつまり感や聞こえにくさが現れることもあります。


  • 耳の痛み(ひどいと頭痛)
  • 耳のかゆみ
  • 耳漏
  • 耳の中が腫れる
  • 耳閉感
  • 聴力低下
  • 耳鳴り

外耳炎の原因は細菌やカビの感染による炎症

外耳炎は、細菌やカビによる感染が原因で炎症が起こります。耳掃除のしすぎや長時間のイヤホン使用などが、外耳炎の発症につながることがあります。

主な原因 1:耳掃除をやりすぎて耳かきで傷つける

外耳炎の一番多い原因は、耳掃除のしすぎです。耳かきが気持ちよくてついついしてしまう方や、入浴後に習慣的に行っている方は外耳炎になりやすいです。また、近年イヤホンを長時間使用する方が多いため、イヤホンによるものも増えています。


耳かきによる刺激で皮膚に炎症を起こし、皮膚を傷つけて外耳炎になります。かゆみが出ると、さらに耳かきをしたくなり、炎症が悪化するケースもあります。米国の耳鼻科診療ガイドラインには、「健康な状態であれば、耳掃除は必要ない」という記載があります。


外耳には自浄作用があるため、理論的には耳掃除は不要とされますが、耳掃除をしないと耳あかがたまってしまう方もいます。耳掃除をする場合には、耳の奥まで触らず耳の穴の近くで止めておくこと、やさしく触ること、頻繁に行わないように(月1回程度)注意してください。


耳あかがうまく掃除できない、すぐ詰まる人は、近くの耳鼻科を受診してください。

主な原因 2:イヤホンを長時間使用

イヤホンを長時間使用すると、外耳の皮膚を傷つけたり、蒸れによって炎症を引き起こし、外耳炎になることがあります。補聴器や耳栓を頻繁に使う人も、同様の理由で注意が必要です。


イヤホンの利便性が向上し、リモートワークの普及によって、イヤホンを利用する人が増えました。耳の不調を感じた場合は、イヤホンの使用時間を短くする、イヤホンの汚れを拭いて清潔に保つ、イヤホンの代わりにヘッドホンやスピーカーを使用するなどの対策をおすすめします。

主な原因 3:傷がある状態でプールに入る

プールの水は塩素を含んでおり、やや刺激性があります。そのため、外耳に傷があると、炎症が悪化する可能性があります。海水にはたくさんの細菌が存在するため、海水浴には特に注意が必要です。また、ヘアスプレーや毛染め剤なども皮膚に刺激があるため、外耳に入らないよう配慮しましょう。

主な原因 4:慢性中耳炎による耳漏

鼓膜に穴が開いた状態の慢性中耳炎では、耳漏がみられるケースがあります。耳漏が多いと、外耳がかぶれて炎症を起こします。耳漏が続く場合は、耳鼻科で治療を受ける必要があります。水が耳に入った場合でも、長時間続くと同様のことが起こる可能性があるため、可能な範囲で取り除きましょう。

主な原因 5:耳あかを長年放置していること

耳あかが湿った状態(耳に水が入るか、体質によるもの)で長期間続くと、かぶれて炎症を起こします。耳あかが固まってうまく掃除できない場合は、耳鼻科で耳を掃除しましょう。

治療方法と治るまでの期間

治療方法は、細菌感染がある場合は抗菌薬の塗り薬や点耳薬、カビの場合は抗真菌の塗り薬を使います。炎症が強い場合は内服の抗菌薬を使用することもあります。その他、痛みがある場合は痛み止め、かゆみがある場合はかゆみ止めの塗り薬、点耳薬や内服薬を使用します。


また、原因を取り除くことも早く治すために大切です。耳が痒くてかいてしまっている状態や、イヤホンを継続している状況ではなかなか良くなりません。原因となる生活習慣を改善することも大切です。


治療期間は一般的には1週間程度で良くなることが多いです。外耳炎の原因となる状況が続いていると、なかなか治らないケースもあります。

外耳炎のひとつ:外耳道湿疹について

外耳道湿疹は外耳に湿疹ができた状態のことで、軽い外耳炎に分類されます。耳のかゆみが症状のメインであり、悪化すると細菌や真菌の感染を伴う外耳炎に移行します。


外耳道湿疹の原因は、外耳炎と同様に耳かきを頻繁にしたり、イヤホンの使用が過度であったり、耳に刺激物が入ることです。治療はかゆみ止めの塗り薬、かゆみが強い際は内服薬を併用します。


外耳道湿疹の治療で大事なことは、外耳炎同様、耳をいじらない、触らないことです。耳を触ることが病気の始まりであり、触らなければ治る病気と言えます。

耳への負担を減らして外耳炎にならないようにしよう!

外耳炎にならないためには、耳を触らない、刺激を避けることが重要です。もし症状が様子を見ていても続いていたり、腫れていて触ると痛い場合は医療機関に相談しましょう。

記事を読んで不明点や個人的な質問があれば、江東区 東大島駅徒歩1分 よし耳鼻咽喉科までお気軽にご連絡ください。

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この記事の監修者

山中 弘明のアバター 山中 弘明 よし耳鼻咽喉科 院長

【経歴】
・東京医科大学医学部 卒業
・東京医科大学八王子医療センター 初期研修修了
・日本大学板橋病院 勤務
・日本大学病院 勤務
・都立広尾病院 勤務
・よし耳鼻咽喉科 承継

【資格】
・日本耳鼻咽喉科学会専門医
・身体障害者福祉法 第15条 指定医
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医

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