耳鼻科で耳掃除だけした場合の料金は?受診ケースについても解説

耳垢は自然に出てくる仕組みになっており、基本的に耳掃除は不要です。しかし耳の構造や体質、年齢などによって耳垢がたまりやすい場合もあります。耳垢がたまったり間違った耳掃除を続けたりすると、聴力の低下や外耳炎などの感染症を引き起こすことがあります。安全に耳掃除を行うためには、耳鼻科への受診がおすすめです。

この記事では、耳鼻科で耳掃除を行う際の料金や、受診すべきケースについて詳しく解説します。

目次

耳鼻科で耳掃除する場合の料金は保険適用

耳鼻科での耳掃除は、基本的に医師の診断に基づいて保険適用で行います。

料金はクリニックによって異なりますが、3割負担で1,000円〜2,000円程度です。初診か再診か、片耳か両耳かによっても料金は変わります。

【料金の目安】

初診の場合(3割負担)

両耳 約1400円

片耳 約1200円

再診の場合(3割負担)

両耳 約800円

片耳 約600円

6歳未満の場合は初診料・再診料が高くなることもありますが、子どもの医療費は補助が出る自治体も多くあります。対象の場合は自己負担がゼロになったり、申請により払い戻されたりするため、お住まいの自治体の制度をご確認ください。

耳鼻科に耳掃除だけでも受診していい

耳掃除だけでも耳鼻科を受診することは可能です。大半の方は耳掃除が不要ですが、以下のケースのように耳掃除が必要な方は、耳鼻科に受診して安全に耳掃除を行うようにしましょう。

ここでは、耳鼻科に行くべき具体的なケースについて解説します。

耳掃除で耳鼻科に行くべきケース

耳掃除だけでも耳鼻科を訪れるべきケースは、以下のような場合です。

  • ベトベトした湿った耳垢が出る方
  • 新陳代謝がよく耳垢がたまりやすい方
  • アトピー性皮膚炎の方
  • 乾燥肌の方
  • 耳の中でゴロゴロ音がして違和感がある方
  • 聞こえが悪い感じがする方
  • 耳が塞がっている感じがする方

なかでも、小さな子どもや高齢者は耳垢がたまりやすいので注意が必要です。

子どもは新陳代謝が良く耳の中も狭いため、大人より早く耳垢がたまります。しかし子どもにとって耳掃除は怖く感じるものです。じっとしていられないことも多く、狭い耳の中を無理に掃除しようとすると傷つけてしまうことがあります。保護者による耳掃除が困難な場合、耳鼻科を受診して耳掃除をしてもらいましょう。

高齢者では、耳の自浄作用がうまく働かなくなり、耳垢がたまりやすくなるケースがあります。加齢による聴力低下だけでなく、耳垢のせいで耳の聞こえが悪くなっていることもあるため、定期的に聞こえの状態を確認し、気になる場合は耳鼻科へ受診しましょう。

耳あかについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

>> 【要注意】耳掃除で耳あかがごっそり取れた時に見る記事!知っておきたい病気のことを解説

子どもと大人の耳掃除の頻度の違い

耳掃除が必要な頻度は、年齢や耳垢のたまりやすさによって違います。一般的には、2週間~1ヶ月に一回程度が目安です。ただし、代謝の良い赤ちゃんや小さな子どもは耳垢がたまりやすいため、もう少しこまめに確認すると良いです。

耳掃除の頻度について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

>> 実は…耳掃除は不要!実施する場合の正しい方法や頻度・注意点・関連する病気について解説 | よし耳鼻咽喉科【公式】江東区東大島駅1分 耳鼻科 小児耳鼻咽喉科 アレルギー科

高齢者の耳掃除の必要性

高齢者の場合新陳代謝が落ちるため、自浄作用がうまく働かないことがあります。耳垢がたまり聞こえが悪くなると、意思の疎通が難しくなり日々の生活にも影響が出てしまいます。聴覚からの刺激が減ることで、認知症の発症や進行に影響があることを示唆する調査結果もあるのです。

他にも突発性難聴や低音障害型難聴など、別の病気が原因だったということもありますので、定期的に耳鼻科を受診して耳掃除をしましょう

赤ちゃんから小さな子どもまでの耳掃除の必要性

赤ちゃんや小さな子どもは、代謝が良いため耳垢がたまりやすいです。

生後6ヶ月までは、耳の奥に入った胎脂(たいし)が自浄作用により押し出されてくることがあります。沐浴の後に、見えている範囲をそっと拭き取る程度のケアをしてください。綿棒で奥まで掃除しようとすると、かえって胎脂を押し込むことになるため注意が必要です。

赤ちゃんの耳は、外耳道が短く曲がっている特徴があります。成長するにつれて外耳道は長くなり、曲がりもゆるやかになることが多いですが、赤ちゃんのうちは耳の中が確認しづらいです。声や音に反応しなかったり、しきりに耳を気にする様子があったりする場合は、耳鼻科での診察を受けましょう。生後6ヶ月を超えたら、半年に一回程度のペースで耳の中を診てもらうと良いです。

聞こえない状態が続くと、聴力の発達に影響が出る可能性もありますので、耳垢がたまっているか心配な場合は早めに受診してください。

耳掃除だけでも耳鼻科に遠慮せず受診しよう

耳には自浄作用があるため、耳掃除は通常必要ありません。しかし、小児や高齢者のように耳の構造や体質によっては耳垢がたまりやすい人もいます。耳垢がたまると聴力の低下や感染症を引き起こすことがあるため、耳鼻科の医師による耳掃除が必要です。

耳鼻科での耳掃除は基本的に保険適用となり、自己負担額は1,000〜2,000円程度です。

耳掃除だけの受診もまったく問題ありませんので、耳垢が気になる方は専門の耳鼻科へ受診しましょう。

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この記事の監修者

山中 弘明のアバター 山中 弘明 よし耳鼻咽喉科 院長

【経歴】
・東京医科大学医学部 卒業
・東京医科大学八王子医療センター 初期研修修了
・日本大学板橋病院 勤務
・日本大学病院 勤務
・都立広尾病院 勤務
・よし耳鼻咽喉科 承継

【資格】
・日本耳鼻咽喉科学会専門医
・身体障害者福祉法 第15条 指定医
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定 補聴器相談医

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