江東区東大島の耳鼻科 小児耳鼻咽喉科 花粉症

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耳や鼻のお悩み解決コラム

メニエール病の症状と原因・治療方法を解説!治る確率や治るまでの期間目安もまとめました

耳の病気

突然の激しいめまいや嘔吐が起こると、命にかかわる病気かもしれないと心配になりますよね。

しかし、その理由はメニエール病という耳の病気が原因かもしれません。

この記事では、メニエール病の症状や原因・治療方法など解説し、治療にどのくらい期間がかかるのかわかりやすく解説しています。

メニエール病とはこんな病気

メニエール病とは、内耳が水ぶくれのような状態になることで、激しいめまいや難聴を繰り返す病気です。適切に治療しないと徐々に悪化し、ひどくなると生活に支障が出てしまうほどの難聴になってしまう方もいます。

ストレスや寝不足、几帳面な性格の方がなりやすく、20代~50代の労働世代に多い病気です。

数か月で良くなる方もいますが、治療を続けていてもめまい発作を繰り返してしまい、良くなるまでに1年以上かかることもある病気です。

【死に至ることはない】メニエール病の症状

メニエール病の症状は、突然ぐるぐる回るような回転性のめまい発作が繰り返しおこり、吐き気や嘔吐を伴う場合があります。

めまい症状は1時間以上続く場合もあり、年に数回しか起こらない方もいれば、毎日のように頻繁に症状が出てしまう方もいます。

主な症状は以下の通りです。

  • めまい
  • 吐き気や嘔吐
  • 動悸・冷や汗
  • 難聴
  • 耳鳴
  • 頭痛

急激に症状が出るためびっくりされる方は多いですが、メニエール病は命にかかわる病気ではなく、死に至ることはありません。

前兆や初期症状とは

めまい発作は突然あらわれますが、発作の前兆として耳の圧迫感や詰まり感を伴うことが多いです。

初期症状として難聴や耳鳴りが起こり、それを繰り返すうちにめまい発作が起こるようになります。

回転性めまい

めまいには視界がぐるぐる回るように感じる回転性めまいと、ふわふわ浮いているように感じる浮動性めまいがあります。メニエール病では回転性めまいの症状が10分〜1時間以上続く方が多いです。

耳鳴りや難聴

めまい発作の前兆や発作中に、原因となる片側の耳に耳鳴りや難聴症状があらわれます。

最初は低音域の聴力が低下しますが、症状が進行すると中音域や高音域にも影響が出たり、反対の耳にも難聴が起きたりする場合があります。

吐き気

めまい発作とともに吐き気や嘔吐が出る場合があります。

メニエール病ではバランスを取る三半規管の働きが落ちるため、内耳から受け取った情報と目や身体から受け取った情報が違うことで脳が混乱し、自律神経が乱れてしまうためです。

身近な例ですと、車酔いと同じ原理で吐き気を起こします。

メニエール病の症状かどうかのチェックリスト

ご自身の症状がメニエール病かもしれないと思ったら、以下のチェックリストを使って確認しましょう。

  • 自分や景色が回るような回転性のめまい
  • 吐き気や嘔吐を伴う
  • 何度もめまいを繰り返す
  • 片方の耳だけ耳鳴りや詰まり感、聞こえにくさがある
  • 耳鳴りや難聴があるが、めまいとともに軽減することが多い
  • 立ちくらみがある
  • ストレスや睡眠不足、疲れを感じている
  • ろれつが回りにくい

該当する項目が多いほどメニエール病の可能性が高くなります。手足のしびれやろれつが回らない場合は、他の重大な病気が隠れているかもしれません。すぐに医療機関へご相談ください。

メニエール病になる原因

内リンパ水腫といって、内耳のリンパ液が増えて浮腫んでいる状態になることが原因でメニエール病が発症します。内リンパ腫になる理由は疲れやストレス、寝不足などご自身の体調や、気圧の変動による環境変化によっても起こる場合があります。

内耳にはバランスを取る三半規管や、音を感じる蝸牛(かぎゅう)があります。内リンパ水腫の影響で内耳の機能障害が起きてしまうと、めまいや難聴などの症状が起こるのです。

めまい発作の原因には女性ホルモンであるエストロゲンの影響があることがわかっており、女性の方が男性より2倍程度めまいが起こりやすいと言われています。

メニエール病の診断・検査

特徴的な回転性のめまいと、片側の耳鳴りを繰り返す場合はメニエール病を疑います。メニエール病には厳密な診断基準があり、以下のさまざまな検査をおこない判断します。

  • 聴力検査
  • 体のバランスを調べる検査
  • 内耳の水ぶくれの検査
  • 眼振検査

聴力検査で難聴の程度を調べる

メニエール病では聴力の低下、特に低音域が聞き取りにくくなるのが特徴です。専用の機械を使って検査することで、難聴の程度や原因を調べることができます。

足踏みをして体のバランスを確認する

体のバランスを確認する検査には、両手を前に伸ばし、目を閉じた状態で50歩から100歩足踏みをする方法があります。内耳に異常がある方はその場で留まることができず動いてしまうため、移動距離や移動方向で重症度を判断します。

内耳の水ぶくれを確認する

内耳の水ぶくれを確認することでメニエール病の確定診断をおこなうことができます。MRIなどで内耳を撮影し、内耳の器官である蝸牛や三半規管の水ぶくれを確認します。

眼振検査(目の動きに異常がないかを確認する)

めまい症状があるときは、眼球の震え(眼振)が起こる場合があります。フレンツェル眼鏡という特殊な眼鏡をつけた状態で頭を動かし、眼振がどのようにあらわれるか確認します。

眼振はめまい症状がひどくないときでも発現するため、眼振検査をすることで早期に発見することが可能です。

メニエール病の治療方法

メニエール病の治療は薬物による対症療法と生活環境の改善が大事です。今起きているひどいめまいや吐き気を薬で抑えつつ、ストレスや寝不足、疲れなどメニエール病の発作を起こす原因を減らしていくことが必要になります。

また、メニエール病は内耳の浮腫が原因のため、治療のために減塩やアルコール摂取を減らすことも大切です。

ストレスの要因を取り除く

メニエール病の発作はストレスが引き金となって起こる場合があります。日頃から無理をせず、ご自身がストレスと感じている要因はできるだけ取り除くようにしましょう。

几帳面で神経質な性格の方は特に発症しやすいので気をつけてください

抗めまい薬や抗不安薬などの薬物療法

めまい発作によるめまいや吐き気に対して、メクリジンという抗めまい薬を使用します。

「症状が再発したらどうしよう」という不安も大きなストレスとなります。抗不安薬を使ってこのような不安を緩和することで、再発を繰り返してしまう悪循環を減らすことが期待できるのです。

そのほか浮腫を改善させるための利尿剤や、症状が強い場合に短期的にステロイド薬を使用する場合もあります。

睡眠不足の解消や疲労回復

睡眠不足や過労はメニエール病のめまい発作の引き金になります。睡眠時間を適切に確保し、睡眠不足にならないよう気をつけて過ごしてください。

疲労回復のために休息は大事です。しかし、適度な運動をすることで耳の血流が改善し、症状緩和につながります。運動はストレス解消にも効果的なので、ウォーキングなどの運動習慣を心がけましょう。

メニエール病と類似している他の病気

耳鳴りやめまいなどの症状はメニエール病以外の病気でも起こる可能性があります。病気によって症状の違いや、治療方法なども異なります。

メニエール病との違いやそれぞれの病気の特徴などを一つずつ確認していきましょう。

突発性難聴

突発性難聴とは、急に片方の耳が聞こえなくなる病気です。メニエール病は女性に多い病気ですが、突発性難聴に男女差はありません。

メニエール病とは違い、突発性難聴では基本的にめまいや難聴を繰り返すことはありません。さらに、メニエール病の難聴は低音域からはじまりますが、突発性難聴は突然強い聴力低下を感じるのが特徴です。

突発性難聴についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

>>【突然耳が聞こえない】突発性難聴の症状や原因・治療方法について解説

良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症とは、頭の位置が変化したときに回るような回転性のめまいを生じる病気です。

メニエール病との違いとして、良性発作性頭位めまい症では難聴や耳鳴りなど聴力に影響が出ることはありません。さらに、良性発作性頭位めまい症のめまいは頭を特定の向きに動かすと症状が出る場合が多いですが、メニエール病のめまいと頭の動きは関係ありません。

良性発作性頭位めまい症についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

>>【めまいは自宅で治せる】良性発作性頭位めまい症の症状や原因・治療方法を解説

外リンパ瘻

外リンパ瘻(ろう)とは、何らかの原因で内耳を満たしているリンパ液が中耳に漏れてしまう病気です。耳かきで鼓膜を傷つけてしまったときや、くしゃみなどで体内から圧がかかったときなどが原因で発症する場合があります。

症状としてメニエール病と同様に難聴がありますが、水が流れるような音を感じる方がいるのが特徴です。

他の疾患との判別が難しく、診断の難しい病気です。

内耳梅毒

梅毒とは、性行為などが原因で梅毒トレポネーマという細菌に感染した結果、リンパの腫れや全身の発疹などをおこす病気です。神経梅毒によって第7・第8神経炎がおこり、内耳の働きに影響が出ると内耳梅毒と言われます。

内耳梅毒の症状には特徴的な両耳の難聴、耳鳴、聴力低下などがあります。メニエール病との鑑別には、採血して血清梅毒反応を確認することが必要です。

不特定多数の方と性行為の覚えがある方は、診察時に医師へお伝えください。

メニエール病の初期症状があらわれたらすぐに病院へ

メニエール病自体は命にかかわることはありません。しかし、突然発作が起こるため日常生活に影響を与えてしまい、治療せず放置すると難聴が悪化してしまう可能性もあります。

メニエール病は一度起こってしまうと完治が難しく、長期にわたる通院が必要になるかもしれない病気です。

めまい症状が出た場合はもちろん、耳の違和感などメニエール病の初期症状だと思ったらすぐに専門の耳鼻咽喉科へ相談してください。

記事を読んで不明点や個人的な質問があれば、江東区 東大島駅徒歩1分 よし耳鼻咽喉科までお気軽にご連絡ください。

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